道徳の研究授業を行いました。
主題名は「かけがえのない命」
ねらいは「『生きる』とはどのようなものなのか、それぞれの立場で考え、生命を尊重しようとする意識を高める」です。
教材のタイトルは「オオカミから教えられたこと」
(あらすじ)旭山動物園の園長、坂東さんが獣医として動物園に勤めはじめた頃のお話です。おばあちゃんオオカミがおしっこの出なくなる病気になり、なんとか助けたいと思った坂東さんが吹き矢で麻酔を打って薬を与えます。この方法を続けていたら、オオカミはおびえておどおどするようになり、最後と決めた麻酔の吹き矢で死んでしまいます。助けたい一心で治療してきたのに、オオカミの命を奪うことになってしまうなんて・・・。
はじめに、「生きる」とはどういうことか、意見の交流をしました。
「息をしていること「」「友だちとなかよくすごすこと」「やりたいことをやること」などそれぞれが自分の考えを友だちと伝え合いました。
「板東さんはどんな気持ちでオオカミに薬を与えていたのだろう」
・なおしたい。 ・死なせたくない ・もっと生きてほしい。
「オオカミについてどう思いましたか?」
・麻酔は怖いと思ったと思う。 ・かわいそう ・オオカミは野生だから怖かったと思う
など積極的に自分の考えを発表していました。
「板東さんの行動はまちがっていたのだろうか」
という発問は、心の天秤を使って考えました。そして自分の天秤がなぜそうなっているのかを、友だちと伝え合いました。
・痛みがあったからまちがっている。
・希望があるならなおしたいと思うからまちがっていない。
など、どの子も自分の心の天秤を、友だちに分かるように言葉で話していました。
最後に、「命を輝かせて『生きる』とはどういうことか」考えました。
「生きる」とはどういうことか、考えれば考えるほど難しいことです。でも、友だちの考えも聞きながら、「生きる」とはどんなことか自分の考えをもつことができていました。
道徳は自分の考えをもつことがとても大切です。今日の授業の後も「生きる」について考えることはきっとあると思います。その時には、今日の授業とは違った「生きる」に変わっているかもしれませんね。それでいいのです。
家族とも「生きる」とは、「命を輝かせて生きる」とはどんなことか、話ができるといいですね。