正門の桜が見頃を迎え、校長室の窓越しに聞こえる雲雀のさえずりに春本番の到来を感じる頃となりました。
私、校長は令和4年3月31日をもって4年間務めた吉田小学校長を定年退職いたします。後半2年間は新型コロナウイルスに翻弄され、その感染拡大防止と学校生活の両立に腐心してまいりましたが、純真な吉田っ子たち、学校を信頼して全面的にご支援くださる保護者の皆様、本校をこよなく愛してくださる地域の方々をはじめとする多くのお力添えにより今日を迎えることができました。心から感謝いたしております。
さて、時を遡ること半世紀、米田地区の西隣の町(東海市加木屋町)に暮らしていた小学生の私は、冒険と称して自転車で米田地区を探訪することを遊びにしていました。そんなある日、見かけぬ校章の黄色い帽子を被った少年たちに出会いました。その校章は「吉田」とありました。吉田?どこにある小学校だろう?と思いつつ、その場は過ぎたのですが、これが私と吉田小との初めての出会いであり、不思議な縁に導かれて今があります。あれから幾星霜、昭和生まれの私にとってノスタルジ-や心の原風景を感じさせてくれた吉田の地が大好きでした。そして、37年の教員人生をここ吉田小学校で終えることができたことは、私にとって無上の喜びとなりました。
明日からは、令和4年度の吉田小学校の教育が始まります。保護者・地域の皆様には、これまで以上のご支援ご協力をお願いして、退任のあいさつといたします。ありがとうございました。 令和4年3月31日 吉田小学校 校長 原田文彦