6時間目に、コミュニケーションアドバイザーの千田伸子先生をお迎えし、学校保健委員会を行いました。テーマは「子どもの心を健康に ~レジリエンス(心の回復力)を鍛えよう~」です。
保護者の方も参加してくださいました。
「今は、さまざまな逆境や困難があり、落ち込むことはだれにでもあることです。だから落ち込んじゃダメだと思わなくていいんです。」とまず教えていただきました。レジリエンスとは、「心の回復力」のことで、へこたれない心のことです。
「怖い!」と感じなければ逃げられないので、ネガティブな感情は「生存本能」だから、人間にある感情なのだと教えていただきました。でも、ネガティブな感情は頭にこびりつきやすいのだそうです。ネガティブ沼にはまる感じにならないようにするには、「捉え方の癖」に注目するといいそうです。
例えば、大事な発表で失敗したときに、「どうせためなんだ(あきらめオウム)」とか「どうしよう、どうしよう(心配オウム)」とか「「どうでもいい(無関心オウム)」など、自分の肩に乗ってささやくオウムはどんなオウムかを考えます。それが自分のかんがえか方の癖です。
そのオウムのささやきが聞こえたら、受け止めオウムと励ましオウムがなんとささやくかを考えるようにします。例えば「よく頑張ったね。一度深呼吸して(受け止めオウム)」「大丈夫だよ。次回のために先生に聞いてみたら?(励ましオウム)」
考え方の癖を知り、「ポジティブオウム」が方に乗るような捉え方をするといいそうです。
へこたれない心の筋肉は、次の4つの考え方をすることで鍛えることができます。
・Iam(わたしは素直だ。わたしは優しい)
・Ican(わたしはあいさつができる。わたしはごはんをもりもり食べられる)
・Ihave(わたしには何でも話せる家族がいる。わたしには信頼できる友だちがいる)
・Ilike(わたしは猫が好き。わたしは絵を描くのが好き)
できないことよりできること!強みを意識しよう!
と、心の筋肉の鍛え方を教えていただきました。
「ネガティブな感情を受け止めて、対策を考えることが大切だと分かりました」
「自分では気づかなかった気持ちや考え方を知ることができました」
と6年生が感想を言ってくれました。
今日のお話を聞いて、自分の心とじょうずに付き合うことができるようになるといいですね。
その後、職員も千田先生に児童への接し方などを教えていただきました。
千田伸子先生、ありがとうございました。